組み込み型OS embedded OS 2004 1 17
いつも、経済の話では、頭が疲れるでしょうから、
たまには、息抜きをしましょう。
私は、頭が疲れてくると、コンピューターの本を読んでいます。
私がコンピューターに出会った頃は、
コンピューターの大きさは、まるで、冷蔵庫のような大きさでした。
さて、コンピューターというと、
基本ソフトであるOSは、重要なテーマです。
このOSというと、ウィンドウズを連想するでしょうが、
コンピューターの世界では、
ウィンドウズは、メジャーではないかもしれません。
もちろん、コンピューターと言わないのかもしれません。
たとえば、ロボットや、デジタル家電、携帯電話にも、
コンピューターの心臓部であるCPUが組み込まれ、
当然、基本ソフトであるOSは、必要です。
このOSを、「embedded OS」と言います。
また、ロボットや携帯電話の起動が、時間がかかっては話になりませんから、
素早く起動して、素早く反応するOSが、必要となります。
だから、「real time OS」とも言えます。
さらに、今までは、デジタル家電が、それぞれ、孤立していましたが、
今後は、デジタル家電が、ネットワークで結ばれることになるでしょう。
だから、「network OS」とも言えるのです。
要するに、21世紀は、OSは、
「embedded OS」であり、「real time OS」であり、「network OS」でもある、
そういうOSが、主流になるのです。
これらが統合されたOSとなるのです。
何という名前になるのか、わかりませんが、
「embedded, real time, network OS」と言えるでしょう。
もちろん、デジタル家電ネットワーク機能を強化する必要があります。
この分野では、現在、日本人が作ったOSが、有望です。
最近、流行しているLinuxも、この分野のOSに進出していますが、
Linuxでは、あまりに大きすぎて使いにくいので、
組み込み型のLinuxに改良されています。
ところで、パソコン用のOSと言えば、ウィンドウズですが、
しかし、この分野も、将来、変っていくかもしれません。
なぜかというと、ウィンドウズは、便利で使いやすくなりましたので、
初心者や初級者にも使いやすくなりました。
しかし、これが、上級者には不満なのです。
自動車の免許を取ったばかりの人は、運転しやすい自動車に乗るでしょうが、
運転に自信がある人は、そういう自動車には乗らないでしょう。
ウィンドウズは、もはや、誰でも乗れる大衆車になってしまったのです。
ですから、パソコンの上級者は、大衆車ではないOSを使いたいのです。
スキーで言えば、
初心者や初級者は、初級者用のゲレンデで、スキーをするように、
上級者は、上級者用のゲレンデで、スキーをしたいのです。